2016.4.3Lake Biwa ‘Kohoku’65cm 5950g (13LB over)B3.5-68 Bottom SensorLure:Hideup スタッガーワイド4" テキサスリグ5gHook:FINA FPPオフセット 3/0この日は南東の風が吹き荒れ、ボートの船首が波に刺さる程の状況の中で取水塔(水深4m)に向けてアプローチ。最初はディスタンスをとりながらB5-74(ジョイクロ178)で攻めるも無反応。さらにB3-70(ハドルスイマー・バクラストン)で水面直下引き、支柱に対しカーブフォール、ボトムバンプなどをしてみても無反応。。。そこで、ポイントを移動するか悩むが…湖上の荒れ具合から、マリーナまでの距離を考えると移動するリスクもあるのでもう少し今いるポイントで粘ることにした。そんな状況で、取水塔横のボトムを探っていると「凸凹」としたポイントを数か所発見!そこで思いついたのが、B3.5-68(スタッガーワイド・ライトテキサス)でボトムを丁寧に探ること。しかし、リグり直している間にボートは風と波で100mほど流されてしまう…。そこからエレキのペラをキャビらせながらも、取水塔に向かって仕切り直し。まず、速攻でライトテキサスを投入するのではなく、「中層やボトム付近にいるバスの意識を表層側に向けるため」B3-70で表層をバジングぎみに高速で巻く(10投程度)。そこから、B3.5-68で先ほど感じた「凸凹」としたポイントを通すコースで取水塔に向かってキャスト。独特なフォール姿勢でアピール力のあるスタッガーワイドを投入し着底後、「トン、トン」と数センチ動かす程度でボトムを這わす…すると、「凸凹」を感じた直後に「コンッ」と明確なバイト!ショートバイトかと思い、アタリをきいてみると明らかな“生命感”を感じ、渾身のフッキング!これまでに見たこともない程にB3.5-68が弧を描く!しかし、重いだけであまり引かない。。。と思っていたら水面に向かってジャンプ!その瞬間、今まで掛けた事のないサイズで驚きつつ、とっさに水面にティップを突っ込みながら必死で引き寄せる。そこから、ファイト中に何度か水面でジャンプされるが、昔シイラ釣りの時に教わった方法(ジャンプから水中に戻る瞬間に強く引き寄せ、着水時に魚の頭をこちら側へ向かす)で、必死でかわしながらも魚を浮かせてランディング!!ネットインした瞬間、「ヨッシャーッ!」とボートの上で叫んでしまいました。(笑)バスの口の中を見てみると、しっかりフッキングが決まっていて「FINA FPPフッ素コート」の刺さりの良さにも助けられ、色々な条件が重なってこの魚がとれたと実感しています。手感度にこだわって仕上げた“絶対感度”BLACKARTだからこそ、この日のようなゲーム展開を考える事ができ楽しめたと思います。感度とトルク、そして使いやすいバランスにもこだわったブラッカートで、自身の釣り人生において自己記録となる魚との極限に近いファイトでした。自己記録65cm 5950g!自分で設計製造したロッドで釣り上げたことが、これ以上にない喜びです!ロッドのポテンシャルを自らの手で実証でき、これまでの試行錯誤が間違っていなかったと確信できました。ZENAQのコンセプトである「フィールドからの答えを製品に反映させる」ということを貫くことができ、今後の竿作りに活かせられる貴重な経験となりました。これからも1本1本丹念に魂を込め、ZENAQのロッドを皆さんにお届けしたいと思います。長文になってしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございましたm(__)m